■今後筆者が注目するノンリニア編集システム 今後筆者が注目する製品は3つある。 |
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■デジタル合成ソフトウエアの高速処理に期待 |
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デジタル合成ソフトウエアは,しばらく前までは,After Effectsが定番だったが,最近ではDiscreetのeffect*,paint*,eyeonのDigital
Fusion,Puffin Designsの,Commotionも広く使われるようになっている。Digital OriginのRotoDVやNothing
RealのShakeVideoなど新しい製品も登場してきた。それぞれの持つ個性により使い分けたり,複数を組み合わせて使用するといったスタイルが浸透しつつあるようだ。 従来放送向けのハイエンドマシンでしか使用できなかったモーショントラッカーやモーションスタビライザを搭載している製品も多く,UltimatteやPrimatteなど高精度なキーヤーが使用できるものもある。こうした非常に高度な合成がそこそこの価格で手に入るようになったことは非常に喜ばしい。 |
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しかし,ハイエンドシステムと比べるとまだまだレンダリング時間がネックになってしまう。これは今後CPUの高速化でだいぶ解消されるだろうが,それまで待てないという人は,lCE
fxやEffetto Prontoなどのアクセラレターカードを使用して生産性の向上を図ることも一考に価するだろう。 lCE fxは,専用のアクセラレータカードBlue lCEを使用して処理を高速化しているエフェクトプラグイン(www.iced.com,日本の販売はイメージアンドメジャーメント)。最高50〜120倍高速化できるという。After EffectsやAvid Media composer7.0,Avid Xpress2.0,Com-motion,Media100上で使用できる。 Blue lCEには,4プロセッサを使用したBasic Blue-ICEと8プロセッサを使用したUltra BluelCEがある。AfterEffectsを使用する場合,従来はlCE専用のエフェクトしか高速化できなかったが,最新バージョンではAfterEffectsのすべてのコンポジションを高速化できるようになった。ドーターカードのBluelCE SDIをオプション追加すると非圧縮D1解像度のビデオ入出力ボードとしても使用することができる。 VideonicsのEffetto Pronto(www.videonics.com,日本の販売は東和インターナショナル)はプラグイン形式ではなく,専用合成ソフトをアクセラレーターカードにより高速化させている。インタフエースは一見AfterEffectsに似ているが,操作性は若干異なる(図9)。 lCE fxにしろEffetto Prontoにしろ実際はどのくらい高速化されるか具体的に知りたい人も多いことだろう。残念ながらこの連載ではテストできなかったが,機会があったら本誌でレポートしてみたい。 |
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■ますます進化するデジタルメディア 今年のlnterBEEでは,HD(ハイディフィニション)製品が多数出品されていた。目前に迫ったデジタル放送に向けて,ハイエンド製品はHD分野で火花を散らしている。 2年間愛読していただいたDigital Video Wonderlandの連載は今回で終わりだが,来年以降も特集など単発のレポートを行う予定だ。質問などがあったら引き続き編集部にご一報頂きたい。 |
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日経CG1999年12月号 | |