映像制作掲載記事

■PART.4■
デジタルムービーの始め方・・・DV製品選びのポイント

　デジタルムービーを楽しむためにはDVカメラが必要だ。さらにFire Wireを搭載したマックと，編集ソフトがあれば自分で映像作品を作り上げられる環境が整う。Fire Wireを搭載してDVカメラとの接続に標準対応したiMacDVはソフトが付属して11万8000円，DVカメラも20万円以下で購入できる。旧型マックにFire Wireを増設するカードも一般的になってきたので，だれでもDV編集を楽しめるようになった。DV製品選びのコツを紹介しよう。

　DV編集を楽しむためには，Fire Wireインタフェースを装備したマックが不可欠だ。Power MacG4，Powe MacG3（青白），Power BookといったFire Wireを標準搭載するマックでは，編集ソフトとDVカメラを用意すればいい。
　FireWlreを搭載しないマックでもDV編集はできる。この場合，PCIスロットやPCカードスロットを使って，Fire Wireを増設する。後は編集ソフトとDVカメラを用意するとDV編集の準備は完了だ。

■ソフトとDVカメラは製品間の互換性をチェック

　DV関連の製品は，マック本体，ソフトウェア，DVカメラの間での互換性を確認する必要がある。表に主なDV編集ソフトウェアとFire Wire増設ハードウェアの互換性をチェックできるWebページを掲載した。自分の環境に適合した製品を選ぶ参考にしてほしい。
　DV編集ソフトはiMode2のように5800円と低価格なものから，プロも使える高機能を満載した10万円を超えるものまである。最新のデスクトップ機にはiMode2が付属する。iMovie2は9月からAppleStoreでも購入できる。
iMovie2の機能に物足りなくなったユーザーには，コストパフォーマンスの高さで「Edit DV Unplugged1.6」をお薦めする。
2万6800円と一般のDV編集ソフトとしては安価なのが特徴だ。特殊効果やタイトル編集機能は，iMovieよりも充実している。
　さらに本格的な編集機能を求めるのであれば，「Final Cut Prol．2.5」や「Adobe Premiere5.1」といったプロ向けのソフトになる。価格はどちらも12万円台と高価で手軽には手を出せないが，映像のプロも満足させる豊富な機能を備えている。

■FireWire増設カードはソフトとセットの製品がお薦め

●「Moto DVl．4上FireWi帽増設PClカードと「Adobe Premiere5．1LE」、DVケーブルなどがセットになっている

　旧型マックにFire Wireを増設する際のお薦め増設カードは「Moto DV1.4」だ。Fire Wire増設PCIカードとDV編集ソフト「Adobe Premiere 5.1 LE」，DVキャプチャーソフト「MotoDV」がセットになって，価格は6万7000円。このほかPCIマックにFireWireを増設する「REX−PCIFUIP」は価格が2万8000円で，「Edit DV Unplugged1.6」が付属する。
　DV編集を行うには，G3やG4，高い動作周波数のPower PC604といったように，ある程度，高い処理能力を持つマシンが求められる。対応マシンをWebページで確認しておくと，まちがいない。
　DVカメラを選ぶうえでも，当然，使用している環境のハードウェアやソフトウェアに対する対応状況の確認が必要になる。対応していないと，ソフトウェアでDVカメラをコントロールする際に不具合が起きたり，正しく動画を取り込めない。対応状況はそれぞれのメーカーのWebページで公開されているので，確実にチェックしよう。
　価格は，20万円以下で購入できてオート撮影で簡単に撮影可能なコンシューマー機から，30万〜40万円を超える高機能な製品まで多彩だ。オート撮影中心のコンシューマー向けDVカメラでも，家庭や友人に見せる映像なら十分だ。
　DVカメラのスペックで注目したいのはレンズの明るさやCCDの画素数，最低被写体照度といった項目。これらのスペックが高いと，暗い場所など悪条件下の撮影でもノイズが少なく画質が高い。