●WindowsNT版 MCXPressについて | |
(1)システム構成について NT版MCXPressの場合、ソフトウェアでの販売となっており、これにキープロテクトが同梱されている。ビデオボードにはトゥルービジョン社のTARGA1000またはTARGA2000シリーズを別途用意しなければならない。ハードにはi486以上を必要とし、OSにはNT3.51(Service pack3)が必要である。またRAMは、24Mバイト以上を推奨している。なおCPUには、できればPentium以上を使用したほうがよいだろう。今回は、Pentium Pro200MHzにRAM128Mバイトを搭載したマンーンでテストを行った。 |
写真2●アビッドMCXpress WindowsNT版 |
(2)基本性能と使用感 NT版の基本スペックは、搭載するTARGAボードの性能に左右される。今回は、当初TARGA2000DTXで行う予定であったが、テストで使用したMCXpressはバージョンが1.0だったため、まだDTXに対応していなかった(1.01からは対応しているそうだ)。そのため、TARGA2000PROを搭載してテストを行った。 |
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●総合 Mac版とNT版のMCXpressをテスト操作して感じたことは、汎用の編集ソフトとは比較にならない、操作性の良さと気品があるということだ。そして、細部まで気配りされた完成度を感じた。特に映像信号の入出力時の波形モニターによる信号管理は万全であり、テープヘの戻しの際にカラーバーなどの各種基準信号を発信できたり、また出力している信号のセットアップレベルなどの変更ができたりする点など完璧であろう。またタイムコードを使ったデッキコントロールも確実にこなしてくれるなど、実際の業務に使用するのに必要不可欠な、基本的なことがしっかりしている。 |
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しかしMac版では、通常のMacのインターフェースとは違ってアイコンや隠れた操作法(ショートカットなど)が多いため、マニュアルなしにはちょっと迷うことがあった。これは慣れるまではつらいかもしれないが、いったん慣れてしまえば繰作性はさらに向上するだろう。そんなわけで、先にも述べたようにマニュアルの日本語化を早く行ってもらいたいものだ。 Mac版とNT版では、ソフトの基本コンセプトは同じであろうが、製品としてのコンセプトは違うように思う。自社のビデオボードを載せた、いわばメディアコンポーザーというサラブレッドの血を引くMac版と、今後台頭してくるであろうNTという大海原で他社のボードと共存しながら、今後続々と登場してくるだろう他社製ノンリニア編集ソフトと激戦を繰広げなければならないだろうNT版は、今後いかなる成長をしてくれるであろうか。 |
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最後になったが、現在Mac版はオプションで1/3圧縮のAVR75に対応しているが、11月末のアップグレードでは1/2に対応するようだ。またこの際、3次元のリアルタイムエフェクトが可能なオプションも出現するらしい。 ここで一言・・・・・・。 機能や性能で比較しながらメディアコンポーザーにするかMCXpressにするかを考えるより、この際、値段(予算)で決めたほうが手っ取り早いのかもしれない。どうせ上位機種にアップグレードできるわけだし・・・・・・。 秋の夜長、あなたはどう過ごされますか。 |
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■機材協力:アップルコンピュータ、フォーカルポイントコンピュータ、メルコ | |
ビデオアルファ1996年11月号 | |