●高品位な2Dリアルタイムトランジション(図8) 3Dのトランジション効果に比べて地味に思える2Dトランジション効果だが、業務では意外と使える2Dトランジションのほうが重宝される場合がある。Pro−ONEのリアルタイム2Dトランジションは非常に高品位なので、仕事でも充分使えるだろう。トランジションはファクターをカスタマイズし、キーフレームを打って制御できるなど、自分の気に入ったエフェクトをつくり出すことができる。また、カスタマイズしたエフェクトは名前を付けて保存し簡単に再利用できる。 |
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●Alpha Magic(図9) 2Dトランジション効果にGradient Wipeという効果があるが、この効果に使用するグラジエントバターは外部から読み込むことができる。Pro−ONEにバンドルされているAlpha Magicは、グラジエントワイブ集だ。400以上のグラジエントビットマップにより多彩なグラジエントワイプが可能になっている。そこら辺の下品なものとは違い、高品位なので仕事でも充分使えるだろう。 |
図9 Alpha Magicは400以上のグラジエントビットマップ集だ |
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●ビデオエフェクトもリアルタイム処理 ビデオ自身に掛けるフィルターにもリアルタイムが可能なものがある(図10)。また、スローモションコントロールやスケール・パン・回転、イメージコレクションなどもリアルタイムで制御できる |
図10 リアルタイム処理のできるビデオフィルターエフェクト設定画面の一例 |
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●Title DekoRT(図11) Title DekoRTはテロップをリアルタイムで表示することができる。これはいままで同価格帯ではムリだったアニメーション表示も含んでいる。つまりワンランク上のテロップ制作が可能になったと考えればいいだろう。 |
図11 TitleDeko RT。今回は英語バージョンを使用したが、日本語も間題なく使用できた |
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●Impression DVD SE(図12) Impression DVD SEはDVD&CDのオーサリングソフトだ。プロジェクトごとに最大99のムービー、10のメニューを作成できる。アスペクト比も4:3および16:9をサポートしている。 |
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●DV Tools(図13) DVToolsはDV機器とPC間の映像の出し入れを手助けしてくれるツールだ。キャプチャー時には、TapeScanによりDVテープの目次を自動生成してくれたり、バッチキャプチャーも行える。また、テープヘの記録もこのツールを使って行うこともできる。 |
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図13 DV機器とPC間のDVデータのやり取りを制御できるDV Tools |
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■最後に
今回Pro−ONEを試用して思ったことは、非常にコストパフォーマンスのよい製品に仕上がっていることだ。まずDVのノンリニア編集においては、エフェクトのリアルタイム化により操作性もよく、業務レベルで充分に使用できるレベルだ。想定されるライバル機、MatroxRT2500やカノープスDV Storm−RTと比較した場合、高度なリアルタイム3Dエフェクトをもっていること、最大10個までリアルタイムエフェクトを同時使用できることや、アニメーションタイトルのリアルタイム表示ができる点などがPro−ONEのアドバンテージだといえる。 |
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価格:未定(¥16〜17万前後になる予定) 発売:2001年10月下旬予定 問い合わせ先:ピナクルシステムズ・パーソナルウェプビデオ事業部 TEL03(5465)0648 URL:http://WWW.Pinnaclesys.co.jp/ |
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ビデオアルファ2001年11月号 | |||||