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1998年1月に発売されたカノープスのDVキヤプチャ再生ボード「DVRex-M1」は,DVコーデック用のチップを搭載することで編集映像のモニタリングを行いながらノンリニア編集が行え,付属のソフト「RexEdit」を使えば簡単にビデオ編集ができるということで,ハイレベルのアマチュアから業務レベルの映像の現場まで根強い人気を博してきた。特に,ビデオ制作用に使っているユーザーが多く,海外でも高い評価を得ている。廉価版の「DVRaptor」も評価が高く,米Avid
Tech-nologyのAvid Xpressシリーズの新製品「Avid Xpress DV on lntelliStation」の入出力ボードに使用されることが決まっている。 問い合わせ●カノープス |
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●デュアルプロセッサ環境で2ストリームをリアルタイム処理 DVRex-RTは,DVRex-M1にリアルタイムエフェクト用エンジンである「RT Engine」(14万8000円)を付加した製品だ。Win-dowsNT4.0のデュアルプロセッサ環境で,2ストリームのビデオをリアルタイム処理でき,トランジションワイプ,アルファワイプトランジション,カラーコレクション,ブラ |
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●PinP,ビデオ/オーディオフィルタ,キー合成もリアルタイム処理 DVRex-RTは,Adobe Premiereを使用することができるが,Premiereではリアルタイムエフェクトは使用できない。リアルタイムエフェクが可能なのは付属のRexEditを使用した場合のみだ。また,DVRex-RTに付属するRexEditはRT専用になっており,DVRex-M1用のRexEditとは異なっている(図1)。 |
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![]() 図1●RexEditの全体図 |
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(1)タイトル機能 RexEditのタイトル機能は非常に強力だ。まず,日本語タイトルで重要な文字の表現として,ハードエッジ,ソフトエッジ,シャドウ,ソフトシャドウ,エンボス.グラデーション,透過といった多彩な表現が可能だ(図2)。 |
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![]() 図2●タイトル文字には任意の4色を設定でき,エッジも設定できる |
![]() 図3●タイトルエフェクトも可能(図はレーザービーム) |
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(2)トランジション DVRex-RTの魅力は何といってもトランジションエフェクトのリアルタイム化にある。 |
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![]() 図4●トランジション設定ウィンドウでは多彩なトランジションが設定できる 効果の度合いはキーフレームで設定でき,プリセットパターンも用意されている。 |
![]() 図5●ワイプパターンの例 |
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![]() 図6●アルファワイプトランジションには自分で作成したアルファパターンも使用できる |
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(3)ビデオフィルタ モザイクやソフトフォーカスなどのビデオフィルタ類をノンリニア編集ソフトで使用するには,高い処理能力が必要なため,今まではCPUによるレンダリングが必要だった。しかし,DVRex-RTでは,ノイズ,ブラー,高品位ブラー,エンボス,線画,モノトーン,モザイク,モーションブラー,シャープ,ソフトフォーカス,カラーコレクション,マージ,ブレンド.矩形/楕円領域といった主要な14種類のビデオフィルタをリアルタイム処理することができる。 |
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![]() 図7●ソフトフォーカス(左)や,モーションブラー(右)などのビデオフィルタがリアルタイムに処理できるのは非常にありがたい |
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![]() 図8●矩形/楕円領域を使ったモザイク |
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日経CG2000年1月号 |